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登山に短パンはNG?着用時のメリットと欠点を補う対処法とは

短パンとタイツの山ガール

登山に行く際、涼しくて動きやすそうな短パンをはいていきたいと考える人もいるのではないでしょうか。しかし、一般的に短パンは、登山のNGアイテムといわれています。

今回は、短パンにはメリットがないのか、短パンの持つデメリットをなくす方法はあるのかなど、登山に短パンをはいて行くためのポイントについてご紹介します。

短パンが登山にもたらすメリット

短パンは登山に適していないといわれています。しかし、実は短いからこそ得られるメリットもたくさんあるのです。まずは、メリットから見ていきましょう。

通気性が良く熱がこもりにくい

短パンの最も大きいメリットは、やはり「通気性」です。短パンは膝回りから風が通りやすく、生地の内側に熱がこもりにくくなります。気温が高い夏や湿気が多いシーズンには、長ズボンよりずっと快適に過ごせるでしょう。また、風が通る分、ズボンが早く乾くため、冷たい汗で体温を下げてしまう「汗冷え」を予防できます。

短パンをはくのは夏だし、汗冷えの心配なんかないのでは?と思われがちですが、汗冷えは水分の熱伝導や、乾くときの気化熱によって発生します。汗を大量にかく時期こそ、油断せずに対策を取る必要があるのです。

膝回りが開放的で動きを邪魔しない

アウトドアやスポーツ向けに作られている短パンの多くは、短めな膝上丈になっています。
下半身の動きをコントロールする膝の関節や筋肉を圧迫しないため、自身の持つパフォーマンスを十分に発揮できるでしょう。

登山はただ歩くだけではなく、歩きにくい獣道を進んだり、岩場を登ったりするハードな運動です。そのため、できるだけ身体の動きを邪魔しない衣服を着ることが望ましいとされています。

コーデの幅が広がりファッション性がUP

かつて登山には男性のスポーツというイメージがありましたが、近年では登山を楽しむ「山ガール」も増加しています。そんな女性たちにとっては、やはり登山ウェアもおしゃれにコーディネートしたいアイテムですよね。

スポーツ用の短パンはデザインが豊富でかわいいものが多く、女性の「好きなウェアで登山を楽しみたい」という欲求にも最適です。スポーツタイツと組み合わせることでコーディネートの幅が広がり、登山ウェアを選ぶ楽しみも増えるでしょう。

形態安定性に優れたストレッチ素材「ソロテックス」

帝人フロンティアの「ソロテックス」は、ポリエステルの仲間であるポリトリメチレンテレフタレート(PTT)を使用した繊維です。
しなやかなバネのようならせん状の分子構造から、ストレッチ性、発色の良さ、ソフトなクッション性などの特性があります。
また、他の繊維とも複合しやすく、相手繊維の特性を活かしながら、新たな機能性を加えることが可能です。
こちらの記事では、ロッククライマーであるマイク・グラハム氏によって創業されたGramicciの「ソロテックス」を使った商品が紹介されています。大容量のポケットに軽量撥水素材を使用した人気の商品です。

短パンのデメリットを解消するには?

短パンを登山に使用するには、「適さない」とされる理由を解消しなければなりません。けがや虫刺され、体温調節の難しさや日焼けなどの短パン故のデメリットはどうしたらカバーできるのでしょうか。短パンを活用するための対策をチェックしましょう。

虫刺され・けがはタイツの併用で解決!

短パンで山を登るとき、一番注意しなければならないのが虫刺されやけがです。肌が露出している分、害虫被害に遭いやすく、小枝や木の葉などでけがをする可能性も高くなります。

こうした被害を予防するには、スポーツタイプのタイツを短パンの下に併せて履くスタイルが有効です。タイツは肌に密着するので足の動きを邪魔せず、けがや虫から身体を守ってくれるでしょう。カラフルなものや模様入りのものも多く販売されているので、お気に入りの一着を見つけるのも楽しいですね。

タイツの選び方は、こちらの記事で詳しく解説しています。
山登り用タイツはどう選ぶ?選び方やそのメリットについてご紹介 山登り用のタイツやレギンスには、疲労を軽減する、身体の動きをサポートするなどの機能性があることをご存じでしょうか。身体への負担を減らしたり、身体を守ったりという目的ももちろん大切ですが、最近ではスタイリッシュな登山コーデにタイツやレギンスを取り入れている方も多くなっています。

肌露出の調節には七分丈パンツ

スカートを着用する女性の中には、脚の日焼けは避けたいという方もいるでしょう。膝上の短パンを着用していると、どうしても太陽に当たる部分が多くなり、日に焼けやすくなってしまいます。

そんなときは膝下から七部丈くらいの少し長い短パンを選びましょう。短パンの布が適度に脚に陰を作ってくれるので、日焼け対策になります。ただし、膝に被る丈の短パンだと可動性が低くなるので注意してください。

冷え予防はコンバーチブルパンツ

気温差が激しい季節に短パンを着用すると、寒くなったときに体温調節ができず、体調を崩す恐れがあります。そういった事態を防ぐには、膝の部分にファスナーがあるコンバーチブルパンツを活用しましょう。暑いときは膝下を取り外し短パンに、反対に寒くなってきたらつなげて長ズボンにできる便利なパンツです。

ただし、膝にファスナーがある分、ストレッチ性が弱くなることと、ファスナーが膝に擦れる可能性があることを考慮して、安全に着用できる種類を選んでください。

短パンと長ズボンを臨機応変に使い分けよう

長ズボンには登山で起こるさまざまなトラブルを回避するメリットがあるため、登山初心者は、まず長ズボンで経験を積んだ方が賢明でしょう。しかし、登山に慣れてきて短パンの使い方が分かってくれば、短パンも非常に便利な登山ウェアの一つとなります。
使い方や状況をよく分析して、短パンと長ズボンを臨機応変に使い分けましょう。

ズボンの選び方については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
素材からこだわって、身体にあったズボンを選びましょう。

【山登り用のズボンは素材にこだわれ!】その特徴から選び方まで 山登りといえば長く、ときには険しい道のりを歩いて頂上を目指すものです。そのため本格的な登山に出掛けるのであれば、適切な服装で万全の備えが大切ですよね。そんなとき、登山用品というとマウンテンパーカーやバックパックなどに目が行きがちですが、実はズボン選びも重要です。ズボンをしっかりと選ぶことで、下半身の快適さが山歩きの危険から守り、疲労を軽減してくれます。

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