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スーツにつくホコリが気になる!付着を防ぐ4つの防止策

スーツにホコリがついているとだらしなく見えて、周囲からの印象もよくありませんよね。それだけではなく、ホコリを放置していると生地を傷める原因にもなってしまいます。

そこで今回は、スーツにホコリが付着する原因や対策、付着時のケア方法について解説します。

スーツにはなぜホコリがつきやすいの?

空気中に舞っているホコリは、衣類から発生する静電気に引き寄せられます。特に普段使いのスーツには化繊素材が使われていることが多く、生地の性質上ホコリが付着しやすくなっています。

また、1年を通して最もホコリが付きやすい季節が冬です。冬は空気が乾燥しているので、静電気が起きやすくホコリも舞いやすい、まさに「要注意シーズン」なのです。

スーツのホコリを防ぐ4つの方法

スーツのホコリは放置していると身だしなみが整っていないという印象を持たれてしまいます。ホコリを取る手間をなるべく減らすために、付着の段階から対策をとりましょう。

静電気防止スプレーを利用する

静電気防止スプレーには界面活性剤と呼ばれる成分が含まれていて、その成分がスーツの表面に付着すると大気中に静電気の元となる電気を逃がす効果が生まれます。ただし、静電気防止スプレーはもともとついているホコリを取る効果はないので、きれいに取り除いてから使用しましょう。

※素材・部材によっては使用不可のものもあるので、使用の際は確認が必要です。

使用不可例: 絹、レーヨン、テンセルなど水に弱い素材
家庭洗濯やドライクリーニングが出来ないもの
和装品、皮革、毛皮など(部分使い含む)

専用ハンガーを使う

会社や自宅でスーツを脱いだ時、椅子やソファ、床に置いたままにするとそこからホコリが移ってしまいます。スーツを脱いだら、なるべくすぐにスーツ専用のハンガーにかけて保管しましょう。

室内の床や家具の上には目に見えない細かなホコリが散乱しています。ハンガーにかけておくだけでも、かなりの割合でホコリの付着を防げるでしょう。

保管用のカバーをかける

ハンガーにかけたスーツに対してのホコリを防ぐ効果をさらに高めたいなら、保管用のカバーを活用しましょう。カバーをかけてスーツを保管すると、空気中に舞っているホコリがスーツに付着するのを防げます。

カバーの中には静電気防止機能を備えたものもあるので、ダブルでホコリからスーツを守りましょう。

静電気が帯電しにくい素材を選ぶ

スーツ自体の素材をウール100%などの天然素材にするのもホコリを防ぐ有効な方法です。天然素材は静電気が帯電しにくいためホコリの付着が防げるからです。

また、ホコリは生地の表面の毛羽立ちにひっかかるので、なめらかで毛羽立ちが少ない素材を選ぶのもポイントです。
衣類がこすれることで静電気が発生し帯電しますが、静電気の発生は擦れ合う繊維の種類にも関係します。繊維の帯電性には帯電列というものがあり、着用する際の組み合わせを工夫することも必要です。

■繊維の帯電列 出展:「繊維製品の品質問題研究ガイドー消費者苦情の原因究明・再発防止策」一般社団法人 日本衣料管理協会

ついてしまったホコリはブラッシングで除去しよう

気を付けていてもホコリがついてしまった場合、なるべく早めに除去して清潔な状態を保ちましょう。スーツのホコリを取り除くには、ブラッシングが効果的です。

豚毛・馬毛のブラシを使おう

ブラッシングの際には馬毛や豚毛など天然繊維の製品を使用しましょう。化繊のブラシを使うと静電気を生んでしまい逆効果になる恐れがあります。普段使いのスーツなら豚毛で十分です。デリケートな素材をブラッシングする場合にはやや高価ですが、毛束が細かく滑らかな馬毛を使いましょう。

ブラッシングは縦方向にかける

ブラッシングの向きはスーツに対して水平に、上から下に向かってかけてください。ホコリを取りたいからと言って強くこするのは逆効果。生地を毛羽立たせほこりがつきやすい状態にするだけではなく、スーツ自体を傷める恐れがあります。ブラッシングは撫でるように優しくゆっくり行いましょう。

ホコリを防いでスーツを長持ちさせよう

  • ホコリは帯電した静電気に引き寄せられる
  • 素材選びや静電気除去スプレーでほこりがつきにくくなる
  • 日々のブラッシングでホコリをとり繊維を守る
スーツにホコリが付着するのは帯電した静電気が原因なので、まずは静電気を取り除くことから対策を始めましょう。もしホコリがついてしまっていたらガムテープなどで無理にとろうとせず、ブラッシングで丁寧にケアしてください。スーツは扱い方一つで寿命が変わります。正しい対策とケアでスーツを長持ちさせましょう。

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