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ポリエステルの服にシミが付いてしまった!対処法を解説します!

汚れを手洗いで落とす

ポリエステルは「しわになりにくく洗濯にも強い」、扱いやすい素材なだけに、着用回数が多くなるほどシミになるリスクも高くなります。こうしたシミは専門業者によるクリーニングでなければ落ちないと考えがちですが、ホームケアが可能なポリエステルであれば、自宅でもシミ抜きを試みることができます。

そこで今回は、ポリエステルに付着した各種シミに効果的な洗剤から、シミの落とし方の手順、とっさの場合の応急処置まで徹底解説します!

ポリエステルとシミの種類

ポリエステル素材にシミが付いてしまった場合は、どのように対処するとよいのでしょうか。ポリエステル素材の特徴とシミの種類ごとの対処法についてご紹介します。

ポリエステルは比較的扱いやすい素材

ポリエステルは摩擦に強く、化学繊維としては比較的熱にも強い素材です。そのためシミがついた場合に、つけ置きする、もみ洗いする、といった処置を施してもダメージが少ない傾向にあります。ただしデリケート素材としての取り扱いが推奨されている服もあるので、洗濯表示は事前に必ず確認しましょう。

シミは見極めが肝心

シミを落とす際に重要なのは、シミの種類を特定することです。適切な溶剤を利用することでシミを浮かせて取ることが可能になります。

シミではなく、皮脂汚れによる黄ばみの場合は、こちらの記事をご確認ください。
ポリエステルの黄ばみ対策!原因と取り除く方法をご紹介 耐久性に優れており、乾きやすいため、いろいろな衣類に使われているポリエステルですが、そのポリエステルでできた衣類の黄ばみは諦めるしかないと思っている方も多いのではないでしょうか。ポリエステルは便利な繊維である一方、使用頻度が高いと黄ばんでくることがあります。

水溶性

水溶性のシミである醤油やコーヒーなどは、付着した直後であれば、水で洗えば色も一緒に流れ出ます。果汁など色素が強く、色が残る場合には薄めた中性洗剤を使用しましょう。

ただし、色素が沈着しやすいものや時間が経過した水溶性のシミは、酸素系漂白剤を使用することになります。

油溶性

シミが水をはじく場合は、油溶性のシミです。ファンデーションや肉汁など油溶性のシミは、油を浮かせるクレンジングオイルを使用すると良いでしょう。

不溶性

泥や土、鉄さびといった不溶性のシミは、ブラシで軽くこすって繊維の隙間から掻き出すように落とします。ただし布地へのダメージも大きいので、クリーニング店に依頼することも検討しましょう。

ポリエステルのシミ抜き手順

シミの種類に適した対処が分かったところで、実際に染み抜きする際の手順をご紹介します。こすらないこと、洗剤を残さないことが生地を傷めないためのポイントです。

洗濯表示を確認する

必ず確認しておきたいのが洗濯表示。ポリエステルであっても繊細なつくりのもの、ビジューなどのアクセサリーがついているものは、ホームクリーニングできない場合があるので注意しましょう。

クリーニング店にシミ抜きを依頼する場合には、シミの箇所と種類をメモでつけておくとよいでしょう。

シミ抜きの手順

シミの種類に適した洗剤を使用して、シミ抜きを行います。色落ちする可能性もあるので、事前に目立たない場所で試してみるといいでしょう。

    1.シミ部分の裏にあて布をする
    2.シミ部分に洗剤を置く
    3.歯ブラシなどでやさしくたたいて、汚れをあて布に移す
    4.ブラシに水を含ませて、さらにやさしくたたく
    5.汚れが浮かない場合には酸素系漂白剤をつける
    6.再度ブラシでシミをたたく
    7.よくすすぐ
    8.通常の洗濯をする

応急処置が重要

シミは応急処置がとにかく重要です。水溶性のシミであれば、すぐに洗い出せば大事に至らずに済むこともあります。そこで応急処置の方法をご紹介します。

時間が経過すればシミは取りづらくなる

シミは、時間の経過とともに落ちづらくなります。これは酸素と反応して酸化や変色を起こすためです。変色してしまったシミは、酸素系漂白剤を使用することになりますが、素材へのダメージが大きいので外出先でシミを作ってしまった場合は応急処置をしておきましょう。

とっさのシミ抜き方法

レストランなどの出先でシミを作ってしまった場合には、石けんを利用したシミ抜きが有効です。ティッシュをあてて、石けんをつけたハンカチで叩くようにして色を移します。時間がない場合はもみ洗いという方法もありますが、こすらないように注意しましょう。

石けんを利用して応急処置を行った場合は、素材が変色を起こす可能性があるので、自宅へ戻ったら洗濯をするかクリーニングへ出しましょう。

まとめ:ポリエステルのシミは見極めが重要

  • シミの種類を見極める
  • 適切なシミ抜きをする
  • 応急処置が重要
ポリエステルは扱いやすい素材なので着る機会が多いため、シミを作ってしまうことも多いのではないでしょうか。比較的ホームケアが可能な摩擦に強い素材とはいえ、こすったり不適切な洗浄を繰り返してはいけません。シミを作ってしまった場合は、まずシミの種類を特定し、適切な処置を行いましょう。

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